口腔ケアについて
高齢者の口腔ケアについて
口腔機能が低下していくと栄養や食事のバランスが悪くなるだけではなく、
体重減少にもつながり、筋力の維持も困難になっていきます。
筋力が落ちると運動機能が低下し、代謝も低下し、
食欲がいっそう低下し、さらに栄養が偏り不足していくといった悪循環が生じます。
また免疫機能が低下すると様々な病気にかかりやすくなります。
特に高齢者では肺炎などの感染症を繰り返し、寝たきりになることもあります。
身体の機能だけではなく、食事への興味がなくなり、外出や外食をしなくなったりし、
社会とのつながりも減少していきます。それによりコミュニケーション能力が低下し、
寝たきりや認知機能低下のリスクが増加することもあります。
そのため、高齢者施設では、パタカラ体操や早口言葉など、
舌や口周りの筋肉をストレッチしたり動かしたりすることで、
口腔機能の低下を予防することができる体操を取り入れています。
口腔体操だけでなく、あわせて口腔ケアを取り組むことで、
口腔機能の向上につながります。
歯だけでなく、粘膜の掃除や、舌の掃除が重要とされています。
粘膜の掃除には、口腔ケアスポンジというものを使用して、掃除します。
このスポンジは湿らせて、固めに絞り、こまめにスポンジを水洗いしながら使用します
高齢者は唾液の分泌が低下し、口の中が乾きやすくなり、
舌苔が舌表面に付着しやすくなります。口臭だけでなく、味覚を損なう場合があるので
このような、やわらかいシリコン型のもので舌の掃除をするのもおすすめです。
また、唾液の分泌、ドライマウスには、保湿ジェルを使用して、
うるおいを保つのがおすすめです。
また、嚥下機能が落ちたり、寝たきりであまり水が使えない場合は、
シートタイプのものを利用することもあります。
ご参考までに☆